パリ大学の医学史博物館(2019年10月14日)

パリ大学の医学史博物館

外科中心の医学史博物館

ほんの数日でしたが、パリを訪ねる機会があって、博物館をいくつか見学しました。ルーブルやノートルダムは行列を見るだけにして(火災のためノートルダムには入れないようです、橋のたもとから眺めて、再建の早からんことを祈りました)、医学史の博物館とアラブ博物館を訪ねました。自然史も興味あったのですが、次回の課題とします。

医学史博物館は、パリ大学の中にあって(医学校というバス停があります)、ちょっとわかりにくかったです。まず、医学部の建物の中にある、医学部図書館(2F)を見学し、その後、3階の博物館を見学しました。伝統ある名門大学、歴史を感じさせる重厚な図書館では、たくさんの学生さんが熱心に勉強していました。これは日本でも同様と思います、試験も厳しく、医師の資格試験もありますから。

本題の医学史博物館です。入場料は、たしか2EUROでした。展示のパンフレットを購入、英語版に加えてフランス語版も敬意を表して購入しました。博物館はそれほど大きくはありません。二層になっており、展示の内容は外科がほとんど、解剖や手術のための器具が数多く並べられていました。自分の病気との関係で、胃の内視鏡に関心があります。それにしても、あんなまっすぐな金属の筒を入れられたことを考えれば、現在の技術革新に感謝する気持ちがわいてきます。但し、内容は外科に偏っている印象です。

高校生らしき集団も見学中でした。学芸員が熱心に説明していましたが、心ここにあらずという学生さんもいて、何処もあまり違いなし。しかし、学生さんの人種(あくまでも見た目です)はほんとに雑多です。私のパリの第一印象は人種的な多様さで、私はこれを好ましく思う立場です。東洋医学の展示もほんの少しあって、鍼灸のための経絡を示す人形が展示されていました。

ゆっくり見ましたが、小一時間。周辺の様子も好ましく、もう一度行きたいと思います。

(飯島渉)